▼ ❑ 手法
勢及び勁を用いて発する手腕による技法
▼ ❑ 挓法 P11
相手の腕を受けあげたり、押したりする。
• ❑ 上挓法 金鶏挓腕 金鶏独立の手法
相手の腕を押し上げ挓す
• ❑ 前挓法 斜飛挓腕 斜飛式の手法
相手の腕を前へ押し挓す
• ❑ 下挓法 倒攆挓腕 倒攆猴の手法
相手の腕を下に押し挓す
• ❑ 側挓法 手揮挓腕 手揮琵琶の手法
相手の腕を横に押し挓す
• ❑ 双挓法 挓双椀 海底針前過渡式の
手法
相手の両腕を挓し上げる
• ❑ 冲拳(ちゅうけん)
進歩搬攔捶の直突き。拳を腰の横から前に向けて立拳でうちだす、肩より高くならない、胸より低くならない、力は拳面に達する。
• ❑ 搬拳(はんけん)
撇身捶の下へ打ち下ろす裏拳。肘を曲げ、拳心を下に向け、その後肘を軸にして前腕を回して前に打ち出す、力点は拳背に達する。
• ❑ 貫拳(かんけん)
双峯貫耳の両手。両拳を下方から側面を通り、腕を内旋させながら前方上に向けて打ち出す、拳の高さは耳の高さ、拳眼は斜め下に向く、両腕は孤形になる。
• ❑ 推掌(すいしょう)
ろう膝拗歩の右手。掌を前方に押し出す、指先は上に向け、指は目の高さを超えない。
• ❑ 楼掌(ろうしょう)
ろう膝拗歩の左手。掌心を下に向け膝または腰の前方を孤形を描き払う、力点は前腕部または掌外沿に達する。
• ❑ 欄掌(らんしょう)
進歩搬攔捶の左手。掌を外側から内に向け、立掌で払う、指先は斜め上に向け、力点は掌根に達する。
• ❑ 分掌(ぶんしょう)
左右分脚の手。両肘を曲げて胸の前で交叉させ、両腕を前後または左右に向けて分け広げる。伸ばした腕は肘を少し 曲げて孤形になる。力点は分け広げるときには前腕部外側から手首に移動し最後には掌根に達する。
• ❑ 穿掌(せんしょう)
下勢独立の動作中、掌の指先を伸ばして、仆歩(ふほ)で伸ばした足の大腿部の内側を沿うように付きだしていく。 または、腕の肘を曲げ掌心を下に向け、別の手の掌心を上に向け曲げた腕の掌背の上を突き出す。
• ❑ 抱掌(ほうしょう)
上歩攬雀尾の抱掌など。胸の前で両掌を上下で向かい合わせ、両腕で丸くボールを抱えるようにする。
• ❑ 挑掌(とうしょう)
金鶏独立の上の手。掌根を使って相手のあごを打ち上げる。手首を曲げて立掌で下から上に向けて跳ね上げる。 挑掌の時には脇を緩め、肘を下げ腕を孤形にして指先を目の高さにする。 力点は前腕上部または手首に達する。
• ❑ 推掌(すいしょう)掌根を使って押し打ちをする。金鶏独立などで相手の顎の急所を押し上げたり、鼻の急所を押し上げたりして使う。挑掌と似ているが、跳ね上げるのではなく推す。
• ❑拍掌(はくしょう)五指を開いて、掌心を使って打つ。上下、内外
• ❑按掌(あんしょう)掌心で按撃を放つ。上下、内外
• ❑ 雲掌(うんしょう)十字勁と孤勁を使って腕の腹などを使って、巻き込んでいく。
• ❑ 架掌(かしょう)
• ❑ 鐴拳(へきけん)
• ❑ 臂鎌拳(ひれんけん)内腕を使って、鎌で刈り取るように打ち切る。
• ❑ 臂刀拳(ひとうけん)外腕を使って、刀で切るように打ち切る。
• ❑ 砍掌(かんしょう)砍掌は五指を開いて掌心を下に向ける場合は俯、上に向ける場合は仰、親指側を使う場合は内、小指側を使う場合は外となる。(例・内俯砍掌)