太極拳の心意が求めるところに、先天に戻る。 遡るということ。があります。
社会では後天的な事を積み上げて、進んでいくのが常です。
積み上げて積み上げて老い衰え死んでいく。積み上げることが多ければ老いは加速する。
遡り、遡り、若返り、生まれる前に戻っていく。これが太極拳の心意です。
何事も、極に向かうとその終局を迎えます。極へ逝くということです。
筋肉も鍛えれば鍛えるほど老化します。
努力すればするほど、疲れます。
そしてその対価を求める。
資本主義も・共産主義も行きすぎると。世の常のとおり。
太極拳は先天をよみがえらせる。
先天と後天の融合がそのどちらにも傾かない,中庸を得るのです。
先天も後天も生きているなら当然であり。
その双方を受け入れること。
先天に傾かない。
後天に頼らない、これが人間の大事なところです。
太極拳の虚実・陰陽の運用と同じです。