金鶏独立は85式では、独立式、24式では下勢独立として、套路で練習します。
金鶏独立の勢は上下方向に交差する十字勁を中心として、上手には中心勢を維持しながら、挑勢(下からの振り上げ)、裏勢を肩より上で働かせます。
これにより、金鶏独立は長勁として完成します。
下の手は採勢です。腰腿も十字勁によって,上手の方の足は上に、下手の方の足は下に沈みます。
以上は金鶏独立の鑚勁と長勁の用法です。
金鶏独立は、中心線をねじりながら、腰腿によって、上腿を下腿側にねじ上げて、下の腕をその上腿の膝の外側に採勢によってへばりつけます。
ちょうど、下腿と上腿と下腕がつながった状態になります。そこに上腕がその下腕の肘裏を押し出すようにして、金鶏独立がねじれて、一本の線にして立ち上がります。
これで、体の側面に下腿と上腿と下腕,上腕の壁ができあがります。纏糸勁と腰腿を使った,金鶏独立を一瞬にして立ちあげるのです。
相手の早い蹴り技を,瞬時に受ける金鶏独立の用法です。
次に金鶏独立の擒拿術ですが、相手の掌を裏返して、たくし上げる時に、十字勁と裏勢を使います。
相手の片足は浮き上がり、身動きがが取れなくなり、体の側面はガラスのようにもろくなります。
そこに金鶏独立の要領で、鑚勁による蹬脚または分脚を発勁します。