2011.9.4 練習内容

1.掤勢→扌履勢→摔角(倒す)→採扌厥(固める)
①ほう勢
自然体(立禅)より、相手が左足差し込んで左拳(冲拳)で上段をついてきた時、左足を少し下げながら右掤勢で跳ね上げる。
②扌履勢
①の流れで上体を左に向けながら相手の腕を自分の腹中心に引き込み、重心を前に移す。
③倒す
②の左に扌履勢せずに、掤勢後に右下への扌履勢を働かせ、相手のバランスを崩したところで左足を横に移動して「側行歩(そっこうほ)」自分の腹中心に雲手による勢で引き込み、自分のいたところに、相手を倒す。
④固める
右下にして横向きに倒れた相手の懐に右足をいれ、左回りに左足を下げて下勢しながら相手の腕を引き込んでうつぶせにし、左手指と母子丘で相手の手のひらにかけて右手は丁子で手首にかけ後ろに勢を流して(扌履勢)、引き込むと同時に重心を前に移し、下勢と扌履勢を同時に行う。

2.転動の勢(上段攻撃をよける)
①相手が右足差し込んで右拳(冲拳)で上段を突いてきたとき、一瞬上体を左に振れた勢いで右に転じながら左足を差し込み、相手の背勢に入る。そのとき、両手は自分の顔の前に壁を作る「欄(らん)」ように体の動きに乗じて動かす。
②連続技として、
・正面に向き直る勢いで相手の腹部に膝蹴り(金鶏独立)
・正面に向き直る勢いで相手の右足の膝を蹬脚して膝の皿を地面に踏みつけて割る。相手は倒れた勢いで、背拳や背点拳を圏捶で打ってくる場合は、按勢で受け落とし、その後採扌厥で固めたり、指襠捶で後頭部を打ち下ろすなどの攻撃を加えることもできる。

3.転動の勢(中段をよける)
※中段の場合、手が下にある場合は起勢などでよけるのが自然。今回は、手が上にある場合を想定して動く。
①相手が右足差し込んで右拳で中段を突いてきたとき、一瞬上体を左に振れた勢いで右に転じながら右足を引き、左手で上から相手の腕などを押さえるようにしてつかみよける。
②連続技として、右足を前に進めて体を相手に向けながら、つかんでいる左手は自分の中心に引き込み、右手も添えて押し出す勢いでさらに左回りに左足を下げ、相手のいたところに自分が行き、自分のいたところに相手を倒す。(撇身捶の摔角)

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