今日の夜間クラスは白蛇吐信。終盤に出てくる通常は撇身捶のところで白蛇吐信の尖掌を打つ。撇身捶は「裏勢」にて巡るべき巡る短打を繰り出す型で、最後に裏勢を飛び出して戻ってきた撩拳にて過渡式となる。
白蛇吐信は、放鬆によって経絡が閉じる(合経)により、その最も中心にある人間の矢状面を走る中心線「中(ちゅん)」に収斂した右手がまるで蛇の下のように繰り出される。
収斂したときには、蛇が舌をぐっと喉の奥にため込み、そこから口を開けて喉の奥から舌が飛び出し様な発勁となる。
力の強いボクシングのような打ち込みに対し、その両拳を受けて、内にすっと眠るように収斂して放松し、相手の中心線に眠るように入り込み、喉仏の急所に尖掌などを打ち込む。
絡まれたときの護身術として、白蛇吐信で相手の喉を柔らかく突き上げて、動きがとれないようにする稽古も行った。蛇になりきったりするなど、色々と楽しく稽古した。