保護中: 玉女穿梭 – 劈身捶
知られざる手揮琵琶
太極拳のクィックモーション
太極拳の武道練習では、あらかじめ、このような攻撃に対して、このような技をと決めて行う招式対錬を行うので、つい、相手の技がまだ勁道を走っていないのに、あらかじめ動いてしまい、お約束ごとのように技を掛け合うことがあるが、それを戒める。
招式練習は、このような技として、技を練習するのでは無く、その勢を練習する。従って、攻撃される側が勁道が極まる前に動いたなら、攻撃する側はその相手の場所に向かって勁を発すればいいのであり、攻撃される側の防御は、もうすでに動いているので、その勢は見破られ、攻撃をよけることができない。これは当たり前である。… 続きを読む
今日の対錬・玉女穿梭他《太極拳三昧》
左手揮琵琶で立つ。手揮琵琶を落として外円転で誘う。相手は進歩上捶でこちらの顔面を打ってくる。
誘い通りである。手揮琵琶の外円転は、相手の進歩上捶を手揮琵琶の円転の勢で外から内へ、そのまま採勢により相手の右手を押さえながら、右足を前に進め、相手の喉仏下の急所に挒を打つ。進歩採挒である。この場合は俯砍掌を使用して、内腕側で狙う。鎌掌または、腕鎌掌。握拳で鎌拳。より腕の角度を付けて、背点拳、表腕で背臂挒など、体勢に応じて挒を打つ。… 続きを読む
股関節を内外に円転する歩法
武当派の楊式太極拳の源流を遡ってみると、武当太極拳があります。
武当太極拳から楊式に変化していった当事の套路の歩法には、ほとんどが、武当太極拳にある擺歩(はいほ)という歩法が使用されています。雲手などは套路に何度も出てくるのですが、側行歩においては、右は地震脚と、左は擺歩による進歩の練習でした。
現代太極拳の套路では、見受けたことがありません。
もちろん王流では、古式をそのまま大架式として練習しています。小架式にしても側行歩は擺歩を含んでいます。… 続きを読む
雷の光を見て耳をふさぐ
太極拳の実戦的動きを表現するときに、緩やかに速いといわれます。
なぜ緩やかに早いのか?拳のスピードや、動きの速さもそうですが、太極拳の心法に理由があります。
心法においての太極拳の発動の仕組みは、雷が光ると、耳をふさぐという例えになります。
雷鳴がなり始めると耳をふさぐ反射神経は、後天的に備わっています。
雷は光と音と衝撃がその全体です。
音の前には光があり、音の後には衝撃があります。
相手が拳を打つ前を気勢、打った拳が音、自分に当たるところが衝撃として考えてみます。… 続きを読む
徹し(とおし)の発勁
太極拳の発勁で、相手の内部にまでダメージを与える打ち方があります。
鑚勁とも呼ばれ、この発勁の練習については、通常の打撃練習では習得できません。
徹しという技能を身につけます。王流の套路には徹しの発勁で打つことができるような過渡式を備えています。
基本の勢はこの套路で修練できます。
発勁には、その目的に応じて、表面的な部分に痛みを与えたり、経絡を閉ざしたり、経穴を麻痺させたり、虚を創出するものなど色々とあります。擒拿術や投げ技である摔角の作用点も発勁になります。声だけの咆哮も、相手の動きを誘ったり、気で相手を動かす凌空勁ももちろん発勁です。つばを吐きかけることも発勁です。耳や髪の毛を引っ張ったり、衣服をつかんだり、罵詈雑言を発したり、騙したり、演じたりするのも全て発勁です。… 続きを読む
護身の基本の基本
武器を持とうが、拳銃を持とうが、いくら筋肉をつけようが、巧みな術も精神力もつけようが護身なんてものは簡単にできません。
まず護身の基本の基本は心理にあります。
欧米ではそれが当たり前であり、そのためのプログラムが豊富です。
まず、セルフエスティームを高める、すなわち自らを知り尽くしその尊い自分を思い出すことです。
ですから護身術は生まれたときから、始まっているのです。大人になってからもそれを高める方法もあります。まず、これがとても大切です。これを高めるというのは最も大切な護身術の基盤です。… 続きを読む
楽観的に
楽観的と悲観的という言葉があります。相反するものです。
経験に対して、どのように観るかと言うことです。
経験はとてつもない情報を含むものです。
その経験をどう解釈するか。どう認識するかで全てのことは大きく変わってきます。
太極拳であろうが、人生の何事もその認識が何もかも変えていくのです。
例えば、経験したことが失敗であると感じたとします。太極拳なら技が流れるときです。
その原因を自分の内的なことに有ると認識するか、または外的なことであると認識するか?… 続きを読む