日月穴は交感神経系の人体の働きに関係する気の制御を行う。日月穴は肺までの組織が最も薄い場所であり、ここを的確に打つと肺に勁が突き刺さる場所である。肺に直接勁が及ぶと、交感神経系の末梢である胸随にある神経が鈍麻し、心拍数が遅くなり血管が拡張し血圧が下がる、気管支筋が緊張し同時に息が吸えなくなる。精神は飽和状態になり、目と意識がもうろうとする。兪穴である胆兪穴を点穴で打つと、交感神経系の末梢である胸随にある神経が興奮し、心拍数が早くなり血管が収縮し血圧が上がる、気管支筋が弛緩し同時に息が吐けなくなる。精神は緊張状態になり、意識が散乱し目が見開かれる。どちらも息が詰まったような状態になる。日月穴への点穴や鑚脚は肺に損傷を与えることもあるので、仕合や練習では必ず二重構造の胴を着用して行わないといけない。この場所は無意識でもたまたま良く当たる場所であり、経穴も広く入りやすい。注意が必要である。… 続きを読む
中脘穴「点穴術・拿穴術」
天枢穴「点穴術・拿穴術」
天枢穴は先天の精と後天の精をつなぐ架け橋の要である。先天の精は人間が生まれながらにして持つ、生命体としての生理機能であり、後天の精は生まれてから身につけた心身の性質である。先天の精の要である自律神経は、後天的な人間の性質によって大きく左右される。この天枢穴を点穴すると、自律神経の要所であり、第二の脳と言われる太陽神経叢に対し陰の刺激を与えることになる。副交感神経系の暴走が起こり、血圧の急激な低下とともに、胃や肝臓・すい臓、腎臓などの重要な臓器が機能低下する。持ちろん大腸も機能低下するが、それよりも自律神経のバランスが一挙に狂う。… 続きを読む
期門穴「点穴術・拿穴術」と腎
経絡のネットワークは腎から始まり腎で終わるが、十二の経絡の流れで気穴に流注していた気は、正確なリズムを持ってこの期門穴への流注で最後となり、次に腎へ向かい章門穴で気の流れを治めながら、京門穴から腎へ気が流れていく。
期門・章門・京門は体の気のネットワークにおいて、期門は経絡全体の気の昇降や、経穴からの気の出入りの正常なリズムのようなもである気機を司る。止まること無く、運動し続ける活力である気の、そのリズムを狂わせると、体全体に気の統一感が無くなる。そわそわして、落ち着きが無く、不安で、少しのことにも怯え、心臓や肝臓の疾患にもつながる。鬱状態などが極まるだけで無く、よくつまずき、足元がよろつき、情緒不安定で、自分の体が自分で無いような感覚になる。様々な症状が全身に起こる。又ここは詳しく紹介する。… 続きを読む
保護中: 京門穴「点穴術・拿穴術」
保護中: 膻中穴「点穴術・拿穴術」
章門穴「点穴術・拿穴術」
巨闕穴「点穴術・拿穴術」
経絡は心経であり、任脈にある。募穴であるので、解穴はそれに対応する兪穴、心兪穴となる。督脈は神道穴を使用する。点穴はある角度と、高度な運用を行わないと、そう簡単に深部に到達しない。拿穴も同じである。金的においてもそうである。急所とわかっていても、ただ蹴った程度では、極度に痛いだけである。しかし、金的は死穴である。いざとなれば、点穴術を使用して蹴ることができるのは、普段の練習の賜である。そう簡単には教えない。だから正しく知り、むやみに人を蹴ったり、叩いたりしないことである。極論を言うと、殺されそうなときにだけ使用できれば良い。その運用法は、いくらでも急所を突かず練習ができる。技術よりも大切なことがある。それを知らないと、そう簡単に点穴の基本の基本を知っていても、いまや、ネットを見ればこのような基本情報はすぐに入手できるが、実践法を知らないのであれば、そう簡単に鑚打など打てるものでは無い。活法にしても拿穴にしても、そんなに簡単にできるのであれば、何も専門学校で学ぶことも無い。実際に、習っても指圧や整体を業としてやった人ならわかるだろうが、高度な発勁(拿穴)を身につけていないと、爪、手の指、手首、体中の関節を痛めるのが実際である。又は全く効かない。… 続きを読む