私が、太極拳を教わり始めたのは20代の時ですが、王師からは「印可を受けるまでは、私から太極拳を教わっていることを誰にも言わないで欲しい」と言われていました。その理由を聞いたところ、「太極拳は自分の家族と一族のみに伝えることになっている。その理由は、心が通え合えないと太極拳は伝わらないからだ」と言われました。そして「心が通じ合っていれば、必ず印可を与えることができる。印可を与えたと言うことは、心が通じ合ったからだ」と言われ、とても納得したことを覚えています。… 続きを読む
王師語録#7
自分の中に自然が見つかったのなら、こんな騒がしいところでも、あたりまえにできるようになる。これが太極拳ができるということだよ。
陰陽和合。これが太極。
音楽も聴くもよし、テレビを観ながらでもよし、鉄工所の中でも。太極拳は和合して発する。すべてにだよ。相手がなにであれ、自分の自然に和合できるのが本当。朝の套路はたまにはハードロックを聴きながら優雅にやりなさい。
(王師と話していた事を回想して語録に記録しています。下記にはその回想のきっかけになった事柄などを記載しています。)… 続きを読む
王師語録#6
中国人が日本人に大事なことを授けるのは、その一族に大きな恩義があるときだけだ。
それ以外にはない。それしか許されないはずだ。
それ以外で大事なことを授かったというなら、それは私には信じられない。
(王師と話していた事を回想して語録に記録しています。下記にはその回想のきっかけになった事柄などを記載しています。)… 続きを読む田中真紀子さん(代議士)が父である田中角栄氏の恩義を受けて、中国政府からとても大事にされているという記事をみて。王師が、日本人が中国人から太極拳の印可を受けたというのを聞いて発した言葉を思い出しました。
王師語録#5
しかし、それはいずれ衰える。
そんなものを鍛えているよりも、人間が本来持つ衰えないものを大事に磨きなさい。
実はそれが、反射神経や体力を生まれてから死ぬまで支えているものだよ。
太極拳はそれをただ思い出して磨き続ける。そんな拳法だよ。
(王師と話していた事を回想して語録に記録しています。下記にはその回想のきっかけになった事柄などを記載しています。)… 続きを読む30代半ばのプロボクサーがボクシングジムの会長に,「神経自体が鈍重になってもう戦えない」と言って,引退を申し出たという話を聞いて。
王師語録#4
肺の下の内部が筋肉痛のように痛い?それでいい。筋肉痛だ。呼吸筋のね。太極拳をちゃんと練功できている証拠だよ。背骨の内側は痛くないか?そうだろ、痛いだろ?それでいいんだ。
(王師と話していた事を回想して語録に記録しています。下記にはその回想のきっかけになった事柄などを記載しています。)… 続きを読む最近朝から晩まで、ひさびさに快拳で発勁を練っていたところ、2日後に肺の下と背骨の内側の軽い筋肉痛に襲われたとき、王師に教えてもらっている頃は、何かの病気じゃないかと恐くなってこっそり病院に行ったこともあるなと思い出して。
王師語録#3
あなた方は、今彼から太極拳を教えてもらっているのではない。
あなた方一人一人がここ以外で太極拳を練習できるように教えているだけだ。
週に一度程度ここに来て、ここで練習するだけで、太極拳など身につくはずがない。
歩いている時、食事をしている時、寝ている時も、仕事をしている時も、じっとしている時でさえ、日常生活のすべてで、生きることのすべてで太極拳を修練できるように教えているということを、必ず理解して欲しい。… 続きを読む
王師語録#2
人という字は,お互いに支え合っているって字?
それじゃ二人の人と言うことになるね。人という字一文字で。
そうじゃないよ。
人は一人でしっかりと歩いている人の姿を字にしたものだよ。
(王師と話していた事を回想して語録に記録しています。下記にはその回想のきっかけになった事柄などを記載しています。)… 続きを読むテレビのコマーシャルの、人という字はお互いに支え合っているんだよ。というフレーズを聞いて。
王師語録#1
伝統を守ることはよいことだと思う。しかし、その伝統が間違っていないとは言えない。
歴史を振り返ってみればよくわかることだ。
古き伝人のやり方にこだわっていると、真実の道を見つけることはできない。
しかし、伝統の中にも真実がある。この矛盾を受け入れることが太極の道である。
(王師と話していた事を回想して語録に記録しています。下記にはその回想のきっかけになった事柄などを記載しています。)… 続きを読む映画英国王のスピーチの一場面「ガラス玉を口いっぱいにほおばり話す練習をするという、ギリシャ時代の練習法をする場面」を見ての回想