書籍出版10周年を迎えて──次なる一歩、「楊式85式太極拳」の真髄へ

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2014年に出版した拙著『簡化24式太極拳で骨の髄まで練り上げる技法』は、おかげさまで多くの読者の皆様に支えられ、出版10年を超えることが出来ました。本書では、24式太極拳を通じての「行気(ぎょうき)」の技法をも紹介し、すなわち“気”を効率的に全身へ巡らせ、骨の髄にまで浸透させる武当山伝統の体得法を初めて公開し、多くの太極拳愛好家の方々に新たな修練の視点を提供できたと自負しております。

現在私は新たな書籍の準備に取り組んでいます。「武当山伝統の楊式85式太極拳」この奥深く優雅な套路の中に息づく、本格的な「行気」の技法を、今改めて現代の言葉で、かつ体系的にご紹介しようとしています。

太極拳は単なる健康体操でも、舞踏でもありません。それは天地自然と一体となり、気を養い、巡らせ、深層の生命力を呼び覚ます行法であり、「行気」はその核心をなすものです。楊式85式の全編を通じて、気がどこから発し、どう流れ、どこへ収まるのか――。
その自然呼吸、意、動作の三位一体による“精微なる気の芸術”を、丁寧に解き明かしていきます。

この書では、単なる套路解説に留まらず、実際に行気を「体得」するための修練方法と、古典による秘術を記述する予定です。特に、身体感覚に寄り添った表現と、静功との連関、経絡と意の深い関係にまで踏み込み、「読むことで稽古になる」ような一冊を目指します。

「簡化24式太極拳で骨の髄まで練り上げる技法」を出版した10年前の一歩が、今、より大きな流れとなって結実しようとしています。
この新たな取り組みが、太極拳を志すすべての方の指針となれば幸いです。

今後の進捗も折に触れてご報告いたします。
どうぞご期待ください。

85式太極拳の行気の一覧はこちら(太極拳大学内丹クラスへ)でご覧いただけます。

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