胡蝶の夢は、道教の始祖の1人とされる荘子による有名な説話です。
巨匠フランシスコッポラがこの説話をモチーフにした文学作品から映画を造り上げました。
私も見ましたが、その思想がよく表されています。
胡蝶の夢は、荘子が夢の中で蝶として、楽しくおおらかに飛んでいたところ、目が覚めたら人間に戻っていた。人間としての私が、蝶になった夢をみていたのか、それとも今の私が蝶が見ている夢なのかという説話でです。
太極拳では無為自然を教えます。… 続きを読む
胡蝶の夢は、道教の始祖の1人とされる荘子による有名な説話です。
巨匠フランシスコッポラがこの説話をモチーフにした文学作品から映画を造り上げました。
私も見ましたが、その思想がよく表されています。
胡蝶の夢は、荘子が夢の中で蝶として、楽しくおおらかに飛んでいたところ、目が覚めたら人間に戻っていた。人間としての私が、蝶になった夢をみていたのか、それとも今の私が蝶が見ている夢なのかという説話でです。
太極拳では無為自然を教えます。… 続きを読む
見ているところに人間は向かっていくという後天的な習性があります。それは目が向くからであり体もそれにつられて動いてしまいます。
自転車などとぶつかりそうになったときも、自転車の方はその人の逃げる動きを追ってますので、その人に向かって行ってしまうのです。
歩行者も逃げようとして、その自転車の動きを見ていますので、自転車に向かって行ってしまいます。
それで相互に正面衝突と言うことになります。車でも、人でも同じです。… 続きを読む
純粋、何一つ囚われも曇りもない、当たり前であるがままの状態。
純粋(神=しんの性質)を持続させる。 例えば、太極拳の套路をゆっくりと長く続ければ、それはいづれはわかります。
日常生活で純粋を持続させてみれば、とても面白い現象が起こります。
もしそれが出来れば、一瞬にして周辺の世界も変貌します。
見るものも感じるものも包括した融合した感覚を得るはずです。
面白いように、思った通りに現象が起こります。
しかし、ここがみそです。面白いところです。… 続きを読む
じゃんけん。面白いものです。じゃんけんの理合にある、三極という原理、これが太極の易理論にとても重要な位置を占めているのです。
じゃんけんでは無く、こちらが負ければ、相手が勝つだけの場合。これは相対性です。
三極とは,こちらは相手に負けているが、別のものには勝っているということです。
太極の易理論はこの三極(自然の法則)と相対性(現実の現象)を明確に理論化しています。
易は、これらから統計学的アルゴリズムをはじき出して、数値化とその性状を定義したものですが、三極の変化を計算値に加味すると,変数が増える分だけより細かな易を測ることができるのです。… 続きを読む
神明にして、すなわち、その選択をした心のことを「意」というのである。
その選択は何でするのか。
これは「易」である。物事の変化もちろん自分の心の深層の変化を読み取り、その内から最も純粋で賢明なものを選び取る。一瞬である。
易は占いでは無く。変化を読み取るという意味である。陰陽の。日月の。
自然に人間には備わっている。無意識に深層に備わっている。
その易をもって賢明な選択をした心が「意」である。… 続きを読む
自分の中に自然が見つかったのなら、こんな騒がしいところでも、あたりまえにできるようになる。これが太極拳ができるということだよ。
陰陽和合。これが太極。
音楽も聴くもよし、テレビを観ながらでもよし、鉄工所の中でも。太極拳は和合して発する。すべてにだよ。相手がなにであれ、自分の自然に和合できるのが本当。朝の套路はたまにはハードロックを聴きながら優雅にやりなさい。
(王師と話していた事を回想して語録に記録しています。下記にはその回想のきっかけになった事柄などを記載しています。)… 続きを読む
太極拳生活を続けていると、布団の中に入るとすぐに深い眠りにつき、そして、深い眠りの中でも異変ですぐに目が覚めます。
深い睡眠でも違和感に対し即座に目が覚めるのは、太極拳の副交感神経を使った練習で、深層意識を使った聴勁(相手や環境の気を感じ取ること)が自然に身につくからです。動物としての本能を思い出すみたいなもので、深いリラックスの中で、気が動く訓練を行います。
このような練習を続けていると、深い眠りの中で、少しの違和感にさっと目が覚める深層的な自信が身につきます。… 続きを読む
套路においての真の武術性は、武術の根本にある 人間本来の融和という能力にあります。であるから、套路は美しくて荘厳で力強いのです。
人間に潜在する能力は、枠や条件にはめず、おおらかに開放してこそ、発揮されます。それが太極拳の神髄でもあるのです。そこには、人間本来の素晴らしい活力と、全てのものと仲良く調和できる陰陽合一性がある から、人はこの武術を太極拳と名付けたのです。
0●準備(指龍・甩手など)1●預備式(よびしき)/2●起勢(きせい)/3●攬雀尾(らんじゃくび)/4●単鞭(たんべん)/5●堤手上勢(ていしゅじょうせい)/6●白鶴亮翅(はっかくりょうし)/7●婁膝拗歩(ろうしつようほ)/8●手輝琵琶(しゅきびわ)/9●左右婁膝拗歩(さゆうろうしつようほ)/10●手輝琵琶/11●婁膝拗歩/12●進歩搬覧捶(しんぽはんらんすい)/13●如封似閉(にょふうじへい)/14●十字手(じゅうじて)/15●抱虎帰山(ほうこきざん)/16●肘底看捶(ちゅうていかんすい)/17●左右倒攆猴(さゆうとうでんこう)/18●斜飛式(しゃひしき)/19●堤手上勢/20●白鶴亮翅/21●左婁膝拗歩(ひだりろうしつようほ)/22●海底針(かいていしん)/23●扇通背(せんつうはい)/24●撒身捶(へいしんすい)/25●進歩搬覧捶(しんぽはんらんすい)/26●上歩攬雀尾(じょうほらんじゃくび)/27●単鞭/28●雲手(うんしゅ)/29●単鞭/30●高探馬(こうたんま)/31●左右分脚(さゆうぶんきゃく)/32●転身蹬脚(てんしんとうきゃく)/33●左右婁膝拗歩/34●進歩栽捶(しんぽさいすい)/35●翻身撒身捶(ほんしんへいしんすい)/36●進歩搬覧捶/37●右蹬脚(みぎとうきゃく)/38●左打虎式(ひだりだこしき)/39●右打虎式(みぎだこしき)/40●回身右蹬脚(かいしんみぎとうきゃく)/41●双峯貫耳(そうほうかんじ)/42●左蹬脚(ひだりとうきゃく)/43●転身右蹬脚(てんしんみぎとうきゃく)/44●進歩搬覧捶/45●如封似閉/46●十字手/47●抱虎帰山(ほうこきざん)/48●斜単鞭(しゃたんべん)/49●野馬分鬃(のまぶんそう)/50●攬雀尾/51●単鞭/52●玉女穿梭(ぎょくじょせんさ)/53●攬雀尾54●単鞭/55●雲手/56●単鞭/57●下勢(かせい)/58●金鶏独立(きんけいどくりつ)/59●左右倒攆猴/60●斜飛式/61●堤手上勢/62… 続きを読む
金鶏独立は85式では、独立式、24式では下勢独立として、套路で練習します。
金鶏独立の勢は上下方向に交差する十字勁を中心として、上手には中心勢を維持しながら、挑勢(下からの振り上げ)、裏勢を肩より上で働かせます。
これにより、金鶏独立は長勁として完成します。
下の手は採勢です。腰腿も十字勁によって,上手の方の足は上に、下手の方の足は下に沈みます。
以上は金鶏独立の鑚勁と長勁の用法です。
金鶏独立は、中心線をねじりながら、腰腿によって、上腿を下腿側にねじ上げて、下の腕をその上腿の膝の外側に採勢によってへばりつけます。… 続きを読む