太極拳は、不老長寿に役立つ医武同源

太極拳は、不老長寿に役立つと一般的に考えられています。

健康にいいというだけの理由ではなく、太極拳の運動のしくみが,人間の根幹部分の生理を使うところから、現実的に若返り,病気から遠ざかり元気になり、又事故や怪我を未然に防げる危険を察知して防衛する本能的な能力をより思い出して練るところにあります。

例えば、心と健康の関係にしても、副交感神経を優位にして,穏やかなストレスに強い心身を育て、放松というとらわれのない根幹的な人間の心の太極拳の意で、そのまま精神や身体が動くように、繰り返し毎日運動します。… 続きを読む

太極拳は基本のみを反復練習する

太極拳とは基本の基本の勢という勢いを反復練習する武道です。

勢はもともと人間が備えている先天の理であり、人間であれば全ての人が備えているものです。そして人間は動物であり、生き物であり、森羅万象の一部であると深めていくことで、もっと基本的な勢を知るのですが、それが太極であるということで太極拳なのです。

太極は陰と陽が混沌としており、分かれ目がない状態のことです。

そのような万物が持つ性質を思い出して活かしていこうとする武道です。… 続きを読む

太極拳は筋と骨を使う

太極拳は神気精の一致で発勁となります。

精とは人間が人間として持っているものです。肉体と精神の全てです。

それは、老若男女であっても、持ってる物はなにも変わりません。

精とはその人間の基本的構造、例えば、筋繊維の数や細胞の性質、骨の数やその性質、脳の造りやその性質,その他の生理的性質など全てのことです。

この基本的構造はたとえ赤ん坊であっても、老人であっても、男性であっても女性であっても変わりません。

厳密に言えば、多少の差があったり、病気やけがでの差異はありますが、根本的なところでは … 続きを読む

武道としての太極拳の変化

現在の中国における武術も、日本での武術もそうですが、武道を習う人に対して、武道が本来の武術と同じような要求を続けていくとしたら、武術を学びたいという人は減少せざるを得ないと言うことはどの武道家も知っています。
そこで、ずいぶん昔から、武道である太極拳はその武術自体を大きく変化してきました。
その理由は、本物の武術を追求するには長い時間の毎日の練習と、良い師が必要になるわけですが、現代人は余りにも忙しいうえに、身近なところに良い師がいるということは難しく、武術を残していくという手段としては、武術自体を変化させるのが良いと考えたのです。すなわちパッケージ化です。パッケージ化とは套路の型のように一つの型を定型化することです。
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火事場のくそ力を思い出して備える。

現代人は、無意識で生まれる力(勁)、例えば、親が子を助けるときに出るような、又は火事場のくそ力のような力、それが普段から自然と備わっていません。
都会に住む人はさらにさらにその力が備わっていません。

農家や山で仕事をする人,酪農などをする人は、都会人と比べると無意識の力を絶えず使っています。都会に住む人とそのような人とは、力の出し方の違いが顕著に表れます。都会にすむ成人男性のほうが力がない,農家で働く女性よりも力がないときもあります。… 続きを読む

WHO (世界保健機関)は太極拳の医学的な効用に注目

WHO (世界保健機関)は太極拳の医学的な効用に注目しているのは、太極拳をされている方は皆さんご存じです。

それは、WHO(世界保健機関)のジュネーブ本部が出版した、伝統医学を紹介する世界伝統医学大全[Traditional Medicine and Health care Corverage]という本で、太極拳を伝統医学の一つとして紹介しているからです。又、最近では、心臓強化運動の一つとして取り上げており、太極拳が心臓と肺機能に対して有益であるということを正式に公表もしています。太極拳でも20分以上続けることの出来る長い套路が有効とされているので、一般の24式では少し短いかもしれません。(古式でやるとゆっくりやるので、大丈夫です)… 続きを読む

太極拳の源流

太極拳は少林寺の内家で修行されていた宗門の行で、世に出て長拳となりスポーツ化されました。記録はインダス文明の時から発展した、カラリパヤットが原型と言われています。その内家の本質を維持するために、武当山などの道教の寺院内家で宗門修行されていて、攻防理論などは道教の太極理論と全く一致しているので太極拳と名付けられました。そして、禁武政策でこの強烈な武術は完全に骨を抜かれて、新たに制定又は伝統とされ、全く武術要素のない、積極的に武術になり得ないものとして再生されました。それが今普及している太極拳です。現在の太極拳の多くの老師は禁武政策の後に生まれた人ばかりです。… 続きを読む

点穴術

良く映画などで、敵の首をゴギッと回して、絶命させる技があります。

実際にやってみると分かりますが、(★★やってはいけません。★★ ゆっくりやっても首が捻挫するなど大変なことになります。ちゃんとした安全な練習方法があります)

そんな簡単にできるものではありません。相手の体がついてきます。

勁道は手揮琵琶です。

前から相手の頭を纒糸勁で抱き込むようにして、縮勁(しゅくけい:体を縮める時に生じる勁道)で耳の方へ両手の指先に気を送り、滑らしていくと、耳たぶの下のあごの骨の外側に、中指(他のどの指でもいいが、中指が自然)が自然と引っかかる。(ここまでの練習は、友人などを相手にすると、面白いようにうまくできるが、套路などで纒糸勁や、縮勁を練っておかないと、自然とは出来無い。)… 続きを読む

太極拳で病気などの治療になりますか?

私は若い頃重度の自律神経失調症を私の太極拳の先生に、集中的な山ごもり太極拳や頭推按という頭への気功術で完全に治していただきました。

未成年の頃は暴走族で、事故に何度も合い、プロレスやけんかで痛めた体、酒とたばこと不摂生でがたがたになった、神経と体、低気圧が来る前はぴたりと当てる天才でした。全て太極拳で調整することが出来ました。

今は、少々のねんざや、筋違いは1回の套路で治します。

私は他の武道にもたまに参加していますが、ほとんどの人が腰や膝などを壊しています。プロレスもそうでした。多くの武道家とも知り合いがいますが、ほとんどが腰や膝を痛めています。  … 続きを読む

自然の動きが最初からできるというのと、出来ないというのは どういう違いなんでしょうね。 もしかして、その人の性格や生い立ちも関係してくるのでしょうか?

もちろん過去も未来もここもあそこも全て関係していますが、今この瞬間にその全てをどの様に選択しているかだけで、違ってきます。

先天の気での選択か、後天の気での選択かということです。

もっと平たく言うと、すごくありふれた言葉ですが、これが基本です。

愛か不安かです。

愛は全てを受け容れることです。不安は受け容れないことです。(色々な概念がありますが、ここではこう言っておきます)

このどちらも、自分だけで出来ることであり、全く自分以外は関係有りません。完全なる主観性といいます。… 続きを読む